岐阜市大門町の岐阜東別院で14日、東日本大震災地への思いを伝えようとコンサートが開かれました。
本堂の正面に子ども達30人が夏休みに、賑やかに交流しながら描いた、縦4・5b、横9bの和紙の絵が掲げられる中、被災地から避難している子や岐阜の子3人の作詞、兵庫教育大学院教授の草野次郎さん作曲「みんながいれば」のコーラスが紹介されました。
この企画は岐阜アーティストフォーラム実行委員会が企画、私もスタッフとして司会を担当しました。
午後3時半からのコンサート、鎧戸を閉めて、本堂正面に向って静かに最後まで聞いて下さった350人余りの方々とこの震災を思いながらのコンサートをご一緒でき、気持を交わすことができたことが貴重な体験となりました。
チェロを演奏されたのは福島大学教授の金谷昌治さん、そしてピアノ演奏は妻、谷峰子さん、被災される中、精力的に現地のあちこちで演奏会を開いていらっしゃる金谷さんの深い思いが穏やかな、でもどこか張り詰めた表情で語られる様子から受け取れました。
様々な色をのびのびと、思いっきり和紙にぶつけた力強い絵、詩、歌声に、単に感傷的に受け止めてほしくないという、前を向く子ども達のエネルギーが伝わってきました。
金谷さんの思いを岐阜の人達に伝えたいと企画から運営にあたったのは彫刻家の衣笠文彦さん、画家の佐部利典彦さん、上宮寺住職で画家の小笠原宣さんでした。
一面性でないアートの力を感じた企画でした。
