前立腺がんなど、開腹せずに手術ができる最新の手術支援ロボット「ダビンチXi」が岐阜市民病院に導入され、きょう(7月28日)説明会が開かれました。
ダビンチは手術用具やカメラが付いた4本のロボットアームを担当医が離れた操作台で三次元の立体映像を見ながら遠隔操作し、手術するロボットです。
これまで前立腺がん手術は開腹手術や腹腔手術で行われてきました。今回購入された「ダビンチ」はアームを差し入れる小さな穴を空けて
手術するので患者の負担が軽くなるほか、手術時間も短縮できるということです。
今回は研修用として使われている器具を使って遠隔操作の実習も行われました。
まず平面図の画面をみながら器具を使って小さなゴムの輪をとがった所に入れるという操作を体験しました。これが中々難しかったです。(最初の写真)
次に目の検査のように眼鏡型の部分に接して立体画を見ながら同じ作業をしましたら簡単にできました。(2番目の写真)この三次元の立体映像が見られるというのが新しいダビンチの特色となっています。
医師の皆さんは20時間ほどの研修を重ね実際に手術に向かうということで、市民病院では9月からこのXiでの手術が行われる予定になっています。現在は前立腺がんと腎臓の部分切除手術のみ保険が適用されるということですが今後は他への適用が広がると予想されています。
購入費は3億円余りです。最新のこのXiは岐阜市民病院と岐阜大学病院に導入されています。重さは800`、ロボットはアメリカと日本の技術が生かされているとのことです。短い体験ながら、繊細な場所を精神を集中して手術される医師の皆さんの緊張、責任感の重さを感じました。またロボットの進歩の認識を新たにしました。