2016年06月25日

ノルウエ―視察報告B ノルウエー労働党

 欧州連合(EU)からの離脱か残留かを問うイギリスの国民投票は23日投開票され、離脱支持が51.89%となり、結果を受けてキャメロン首相が辞意を表明しました。今後の様々な影響が新聞紙上で解説されています。
 ノルウェーは豊富な水産資源を持つ漁業があり、水産資源を他国に利用されることへの不安等から1972年の欧州共同体加盟への国民投票、1994年の欧州連合加盟への国民投票ともに否決され加盟していません。
ノルウェ―労働党訪問の報告の前に、少しノルウエ―の政党に触れてみます。ノルウェーは立憲君主国。国会は現在、一院制、定数169。内閣は首相および、16人の閣僚からなっています。議員の任期は4年で全国19の選挙区から比例代表制で選ばれます。投票権、被選挙権とも18歳以上。外国人の投票権も1983年から地方選挙に限り、3年以上の居住者に認められています。
 2013年9月9日の総選挙で中道右派が96議席(保守党48、進歩党29、キリスト教民主党10、自由党9)で第1党に、中道左派は72議席(労働党55、中央党10、左派社会党7)に。8年ぶりに政権が交代しました。
 訪れたノルウェ―労働党の本部は12階建てのビル、一部商業スペースになっています。ビルを見上げると赤いバラのシンボルマークが鮮やかに見えました。
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前は広場になっていて、日本の訪問時広島と長崎から持ち帰ったという石が「平和の礎へ」とのメッセージとともに広場に大切に置かれていて日本との友好が深いことに感謝しました。
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第1党ではなくともノルウェ―労働党は議員数のトップ。これまでも初めて女性首相を誕生させ福祉の充実を図り、クオ―タ制の普及で女性議員の拡大をと他国へ働きかけています。
チャーミングな笑顔で誇らしげに説明にあたって下さったのはトンヤ・ブレンナさん(28)
2歳のお子さんがいるとのこと。もちろん夫さんとの連携でワークライフバランスを実践されていることにもふれられました。
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(左は通訳のノルウエー在住のかずみさん)
党の党員で、国会議員として活動後、1981年、女性として初めてノルウェ―首相に就任されたグロ・ハーレム・ブルントラントさんの活躍から急スピードで男女平等への施策が進んだこと。
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1986年には18人の大臣の中、女性が8人となり、ノルウェ―男女平等法も作られた。あらゆる組織で女性の比率を最低40%にすることが労働党の大きな目標であることを伝えてくれました。
労働党の市民へのアプローチ方法として、市長への候補者の数も男女同数にと候補者委員会が募っているとのこと。また広く政治に関心を持ってもらうために22区に年齢を@18歳~30歳A50歳以上とグループを作り、このグループの代表とネットワーク作って連携して活動している。
 まずはおしゃべりから、しかしそれを超えて次のステップに進むために、「こうすれば変えられる」と気づき、それぞれが考え行動できるきっかけにと働きかけている。こういった政治活動をする時、時間など家庭的なことに配慮している。30歳~40歳は子供が小さく中々活動は難しいので。難民の問題も大事にしている。
 特に女性に向けては世界にメンバーを送り、クオ―タ制のこと、女性首相を生み出し、国の政策が急スピードで変化したことを伝え「女性はできるよ」のメッセージを送っている。力をつけてもらうためにパンフも各国に向け、翻訳し、発信している。(女たちのパワーブック・かもがわ出版)など。また男女平等への教科書もてがけてきた。
 ノルウェーは男女平等社会への基礎がある。(取り組んできた)ノルウェ―人は4つか5つの政治関係のグループ、活動にかかわっている。
日本は@男女平等への社会環境を固めるのが大事。A私はこうします。という姿勢を大事に。ノルウェ―の国民性は自分で考え自分で決める。とテキパキと親し気に時間内、しっかり話してくれました。一言でいえば「ファイト!」のメッセージでした。
*グロさんは現在77歳、1992年1月にはノルウェ―首相として初めて日本に公式実務訪問されています。仙台市とは深い交流が続いています。
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(グロさんの胸像とトンヤさんを囲んで我ら視察ウーマン)
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posted by 高橋かずえ at 11:46| 岐阜 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする